
子供にはさみの練習を始めたいけど
どんなことに気をつけたらいいの?
具体的に何をしたらいいの?
はさみを使った工作がしたい!

現役の幼稚園の先生である私が
このような声にお答えします。
お子さんの手先が器用になってくる2歳〜3歳。
そろそろはさみの練習をさせようかと思う
親御さんも多いのではないでしょうか?
しかしいざはさみの使い方を教えようとすると
意外に難しいものですよね。
この記事ではハサミの練習をするまでに
親が教えておくべき決まりや使い方、
はさみの練習方法や簡単な工作を紹介します。
はさみの練習は何歳から?

はさみの練習を何歳から始めるかは
それぞれの子どもの発達や興味関心によります。
早い子は2歳、幼稚園では遅くとも4歳には
はさみの練習が始まります。
焦って始めることはありませんが
お子さんがはさみに興味があって
親御さんがそばで見守ることができるなら
2歳から始めても問題ないです。
はさみの練習の前にすること

年齢がわかったところで早速はさみの練習を
始めたいところですが、まずはしっかり
下準備をしましょう。
①こども専用のハサミを準備しよう
はさみの練習を始める場合は
こども専用のはさみを準備してあげましょう。
我が家はこのはさみを最初に使いました。
プラスチック製で刃先にガードが付いているので
2歳頃のこどもでも安心です。
②ハサミを使うときの決まりを教えよう
はさみは刃物なので使い方を間違えると危ないです。
最初にしっかりと決まりを教えましょう。
我が家のはさみを使うときの決まりは3つです。
①大人がいるときに使う
②椅子に座って使う
③運ぶときや人に渡すときは刃の部分をもつ
大人にとっては当たり前のことですが
こどもは工作の準備でワクワクする気持ちが勝ると
はさみを振り回したりすることがあります。

はさみを安全に使うためにも
特に3番目はしっかりと伝えましょう。

③ハサミの使い方を教えよう
決まりをおさえたところで、次に
はさみの使い方を教えていきましょう。
①穴に大小がある場合は小さい方に親指、
大きい方に人差し指と中指を入れる
②はさみは自分のお腹の前で持つ
③はさみを立てて使う
④切るときははさみではなく切るものの方を動かす

上手く切れない一番の原因は
はさみが固定されず
不安定になるからです。
切る時にはさみをクネクネと動かしてしまう子がいますが
よく見ると大抵姿勢もねじれてしまっています。
おへその前で真っすぐに持つことを意識すると
はさみ使いはグッと上達します。

はさみを立てて使うには上の方にシールを貼って
目印にしてあげるといいですね。
こどもちゃれんじのはさみは立てて切る目印に
三角マークが付いているので
こどもがはさみのたてを意識しながら切ることができます。
みみりんもあります。
【はさみの練習】レベル別教材を紹介

決まりと持ち方を確認したところで
はさみの練習を始めてみましょう。
はさみを使うときは最初は短く切り
だんだん長くするというスモールステップで行います。
はさみの練習は5段階あります。
色紙やコピー用紙だと柔らかすぎて
こどもが上手く切れないので
最初は画用紙などの硬めの紙を選びましょう。
無料サイトなどから画用紙に印刷するのが面倒な人は
専用のドリルを用意した方が早いかもしれませんね。

我が家も市販のドリルを
いくつか使いました
はさみの練習①一回切り
一回切りは短く一回だけ切ることです。

高さ2.5cmくらいの細い画用紙に
こどもが切る用の線を引きます。
太くはっきりした線だとこどもが
分かりやすいですね。

この紙で長さ21cmくらいです。
(A4用紙の横のサイズ)
ただ切るだけだと画用紙がもったいないので
切る前に枠内にシール貼りをすると
さらに指先のトレーニングにもなります。
切り終わったら工作にも使えるので
のりを使う練習も兼ねることができます。

ちなみにシールや画用紙は
ダイソーのものです
一回切りの製作例
一回切りでたくさんの作品を作ることができます。

料理ごっこをしたり

ライオンを作ってみたり。
(裏に薄く線を引いています)

美容師さんごっこをしたり。
ちなみにこのアイデアはこどもちゃれんじの
2歳のワークを参考にしています。
はさみの練習②直線切り(連続切り)
直線切りは一回では切れない長さの線を
何回かに分けて切ることです。
(いわゆる連続切り)
はさみの根本で切ることを意識させ
手をはさみから離さないようにしましょう。

直線切りのあとにさらに一回切りをしてもいいですね。
直線切りの無料プリント
はさみ練習用のプリントを作ったので
お家でご活用ください。
A4用紙にちょうどいい大きさにしています。
※加工及び二次利用はご遠慮ください。

塗り絵遊びができるように
白バージョンも置いておきます
はさみ練習 直線切り
『こぶたぬきつねこ』


はさみの練習③曲線切り
直線が切れるようになったら次は曲線切りです。
半円や円、波型などの曲線を切ります。

最初は動作の繰り返しが規則的な曲線を選ぶといいですね。
この時にはさみではなく
紙の方を動かしているかをチェックしましょう。

体がねじれるのは曲線切りが
始まってからの子が多いです。
姿勢に気をつけながら
紙を動かすことを意識させましょう。
なみなみせんをマスターしたら丸に挑戦しましょう。

曲線切りの無料プリント
教材を作ったのでどうぞご活用ください。
A4サイズをおすすめします。
はさみ練習 曲線切り
『なみなみ』

はさみ練習 曲線切り
『へび』

はさみ練習 曲線切り
『ピザ』

はさみ練習 曲線切り
『クッキー』

はさみの練習④直角切り
直角切りは紙をまっすぐ切った後に
直角に向きを変えて切ることです。

直角切りの製作例

クリスマスツリーのギザギザなどは
直角切りですね。
直角切りの無料プリント
はさみ練習 直角切り
『ギザギザ』

はさみの練習⑤自由切り
最後は自由に切ります。
子どもの個性や創意工夫があらわれますね。
自由切りの製作例

これは娘が4歳の時のものです。
だいぶ自分の思う通りに
はさみが使えるようになりました。
もしはさみがベタベタになったら?
子どもは紙以外のものを切ることがあります。
もしはさみがベタベタになったら
ハンドクリームをつけて何度かチョキチョキすると
ベタつきがなくなります。
終わったらティッシュなどで拭き取ってくださいね!
はさみを練習して工作で切る楽しさを味わおう

・こども用のはさみを準備
・はさみを使う時の決まりを確認
・持ち方や使い方を教えよう
はさみの練習は5ステップ。

指先を自由自在に扱う巧緻性は
幼児期に最も発達すると言われています。

お子さんがはさみに
興味を持ったらチャンスです!
ぜひ工作を始めてみませんか?
ちなみにドリルを毎月買うのもいいですが
月齢に合った内容が毎月届く
通信教育もおすすめです。

工作好きな子なら2歳ならこどもちゃれんじ、
年少さんからは幼児ポピーがおすすめです。
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